[解答8](イ)

(a)長方形ダクトのサイズは、強度・圧力損失及び加工性の面から、アスペク
   ト比を4:1以下に抑えることが望ましい。
   長方形ダクトの場合、ダクトの摩擦抵抗や強度を考えると断面は正方形に
   近いほうがよく、縦横比(アスペクト比)は4:1以下とし、最大でも8:
   1を超えないようにする。
(c)一般空調において、ダクトサイズの決定方法としては、等摩擦損失法(等
   圧法又は定圧法)
と全圧法が主に使用される。
   全圧法は、ダクト内の風速の変化による静圧の上昇や下降を考慮して、各
   吹出し口での全圧が等しくなるように各部のダクト寸法を決める方法であ
   る。計算はやや複雑になるが、現在はこの方法が主流になっている。
   送風機から吹出し口、吸込み口までの全圧損失が最も大きいと予想される
   経路を基準経路とし、先ず等摩擦法によって基準経路の概略のダクと寸法
   を決め、次にその場合の摩擦損失と局部抵抗損失を全圧基準で計算して全
   圧損失を求める。この全圧損失を他の吹出し口までの経路に適用して、各
   部のダクと寸法を決める。